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「TONEXを買ったけど、何から触ればいいかわからない」
「インストールはしたけど、音作りの正解が見えない」
この記事は、そんな人のための完全ガイドです。
TONEXは高機能なぶん、最初は画面の情報量に圧倒されがち。
でも、使う機能は実はシンプルです。
筆者はギター歴13年・DTM歴5年。
Logic Proの宅録でTONEXを長年使い込んできました。
その経験をもとに解説します。
この記事でわかること
・ToneNETで「良い音」を最速で見つける方法
・宅録で使える音作りとTONEX FXの基本
・レイテンシー・音の二重聴こえなどトラブル解決法
なお、この記事で扱うのはプラグインとしてのTONEXです。
実機アンプのキャプチャー(モデリング作成)は別記事で扱います。
TONEXプラグインとは?まず仕組みをざっくり理解する
TONEXは、IK Multimediaが開発したアンプシミュレーターです。
核となるのはAI Machine Modelingという独自技術。
実機のアンプ・キャビネット・ペダルの音を、AIが高忠実度でデジタル化します。
このデジタル化された音の単位を「Tone Model」と呼びます。
音の傾向は、とにかく空気感がリアル。
弾いた瞬間の反応も実機に近いです。
実際にLogic純正アンプと弾き比べた動画がこちら。
クリーン〜ツイード系の音で比較しています。
ツイード系特有の温かみや倍音の出方に注目して聴いてみてください。
筆者もLogic Proの宅録では、アンプはほぼTONEXが軸です。
詳しい音の感想は、こちらのレビュー記事にまとめています。
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TONEXのグレードは3種類
TONEXには主に3つのグレードがあります。
TONEXのグレード
・TONEX:通常版。Tone Model数と機能が拡張
・TONEX MAX:全部入り。プレミアムTone Modelを多数収録
無料版でどこまでできるかは、こちらで詳しく解説しています。
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セットアップ手順|インストールからアクティベーションまで
TONEXのインストールは、専用アプリを使えば迷いません。
手順は以下の3ステップです。
手順①:IK Product Managerをインストール
まず、IK公式サイトからIK Product Managerをダウンロードします。
これはIK製品のインストール・認証・アップデートをまとめて管理するアプリです。
TONEXもAmpliTubeも、すべてここから入れます。
手順②:シリアル登録とインストール
IK Product Managerにログインし、購入時のシリアルナンバーを登録します。
登録が終わると、製品一覧にTONEXが表示されます。
「Install」をクリックしてインストールを実行しましょう。
手順③:Authorize(認証)を実行
インストール後、「Authorize」ボタンを押して認証します。
これを忘れるとプラグインが起動しないので注意。
ポイント
Logic ProでTONEXを立ち上げる
セットアップが終わったら、DAWでTONEXを使ってみましょう。
ここではLogic Proを例に解説します。
オーディオトラックにインサートする
手順はシンプルです。
Logic Proでの立ち上げ手順
② Audio FXスロットをクリック
③ 「IK Multimedia」→「TONEX」を選択
④ 入力モニタリングをONにして音を確認
ギターはオーディオインターフェイスのHi-Z(Instrument)入力に接続します。
Logic Proでの録音の基本手順は、こちらの記事で最初から解説しています。
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録音は「ドライ音を残す」のが鉄則
宅録でおすすめなのは、DI(ドライ音)を録っておく方法です。
素の音を録っておけば、あとから音色を自由に差し替えられます。
TONEXはインサートで挿しておくだけ。
モニターはアンプの音で弾けるので、違和感もありません。
ミックス段階で「やっぱり別のアンプにしたい」となっても、録り直し不要。
これがプラグイン運用の最大のメリットです。
ToneNETの使い方|良い音を最速で見つける
TONEXの本領は、共有プラットフォーム「ToneNET」にあります。
世界中のユーザーやアーティストが作った音の共有プラットフォームです。
数千以上のTone Modelに無料でアクセスできます。
検索は「Most Popular」から
まず試すべきは、フィルターで「Most Popular」を選ぶこと。
評価の高いモデルから順に試すのが、良い音に出会う最短ルートです。
アンプ名やジャンル名での検索も可能です。
Auto Load機能で試聴を高速化
試聴の効率を劇的に上げるのが「Auto Load」機能です。
これをONにすると、リストをクリックした瞬間にモデルがロードされます。
自分のギターを弾きながら、次々に音を切り替えて比較できます。
試聴前にノブを「12時」に戻す
ここは見落としがちな重要ポイント。
試聴時、EQやリバーブの設定は前のモデルから引き継がれます。
前のモデルでTrebleを上げたままだとどうなるか。
次のモデルも高音がキツい音で鳴ってしまいます。
本来の音を確認するには、ノブを一度12時にリセット。
これだけで比較の精度が上がります。
気に入ったモデルはダウンロードしてローカルに保存し、自分のプリセットとしてカスタマイズできます。
音作りの基本|ノブ操作とTONEX FX
Tone Modelを選んだら、次は音作りです。
基本パラメーターはアンプと同じ
TONEXの基本操作は実機アンプと同じ感覚です。
基本パラメーター
・Bass / Mid / Treble:3バンドEQ
・Presence / Depth:高域の張り/低域の押し出し
・Vol:出力音量
まずはGainとEQだけで骨格を作りましょう。
モデル選びが的確なら、大きくいじる必要はありません。
Gainの調整で表情が出やすいのがクランチ系。
Logic純正との比較動画で質感を確認できます。
イヤホン・ヘッドホンで聴くと、クランチの粒立ちや空気感の違いが分かりやすいです。
TONEX FXでプラグイン内で音作りが完結
アップデートで追加されたTONEX FXにより、エフェクトの幅が大きく広がりました。
従来のノイズゲート・コンプ・リバーブに加え、8種のエフェクトが使えます。
TONEX FXの内容
・ディレイ:デジタル/テープ
・リバーブ:スプリング(4バリエーション)
ポイントは、各エフェクトをアンプの前段(Pre)か後段(Post)に配置できること。
実機のペダルボードと同じ発想で組めます。
コーラスは前段、ディレイやリバーブは後段、という具合です。
エフェクトの接続順の考え方は、こちらの記事が参考になります。
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ノイズゲートは早めに設定する
ハイゲインのTone Modelを使うなら、ノイズゲートは必須です。
ハイゲインでのTONEXの実力は、この比較動画がわかりやすいです。
歪ませたときの音の「締まり」と「輪郭の残り方」に注目して聴いてみてください。
ゲートの設定はかんたんです。
Reverb・Compression・Noise Gateは二次パラメーターにあります。
「ジー」というノイズが気になったら、ゲートのスレッショルドを調整しましょう。
それでもノイズが消えない場合は、接続や環境側に原因があるかもしれません。
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TONEXをDAWで使うときの代表的なワークフローを3つ紹介します。
①DI録り+あとがけ(基本形)
前述のとおり、これが基本にして最強です。
ドライ音を録音し、TONEXはインサートであとがけ。
音色をいつでも差し替えられる、非破壊のワークフローです。
②かけ録り(CPU節約)
TONEXを通した音をそのまま録音する方法です。
トラック数が増えてCPU負荷が気になるプロジェクトで有効。
音色を確定させる覚悟が必要ですが、そのぶんミックスの判断は速くなります。
③ドライ/ウェット同時録り(いいとこ取り)
入力を分岐させる方法です。
加工済みの音とDI音を、別トラックに同時録音します。
「音が決まっている安心感」と「あとから変えられる保険」。
この両方を手に入れられる欲張りな方式です。
トラブルシューティング|レイテンシーと二重聴こえ
TONEX運用でつまずきやすいポイントを2つ解説します。
レイテンシー(音の遅れ)対策
弾いてから音が出るまでの遅れを感じたら、バッファサイズを下げましょう。
低レイテンシー設定の目安
・録音時は小さく、ミックス時は大きく切り替えるのが定番
・Windowsは専用ASIOドライバを使用(Safe Modeのチェックを外すとさらに高速化)
Macの場合はLogic Pro側の「環境設定→オーディオ」でI/Oバッファサイズを変更します。
音が二重に聴こえるときの対処
「音がダブって聴こえる」原因は、モニタリングの二重化です。
インターフェイス直の音と、PC処理後の音が両方鳴っている状態です。
対処はかんたん。
ハードウェア側のDirect MonitoringをOFFにします。
PCからの音だけを聴けば解決です。
ライブラリ管理とバックアップ
集めたTone Modelとプリセットは、大切な資産です。
定期的なバックアップをおすすめします。
Library.dbをコピーするだけ
TONEXの全データは、1つのファイルに格納されています。
バックアップすべきファイル
Windows:C:\Users\ユーザー名\Documents\IK Multimedia\TONEX\Library.db
このファイルをコピーしておけば、全Tone Modelとプリセットを丸ごと移行できます。
PCの買い替え時にも役立ちます。
Tone Model単体はエクスポート不可
1つ注意点があります。
Tone Modelは単体でエクスポートできません。
書き出したい場合は、一度「Preset」として保存してからプリセット単位でエクスポートする必要があります。
TONEXを最大限使うならどのグレード?
ここまでの機能は、無料版のTONEX CSでもかなり体験できます。
ただ、本格的に宅録の軸にするならTONEX MAXが結論です。
プレミアムTone Modelの物量が段違い。
「探せば大抵の音がある」状態になります。
筆者も長年MAXを使っています。
宅録のアンプは、正直これ1本で困っていません。
価格は変動するので、最新価格はリンク先でご確認ください。
セール時は大幅に安くなることが多いプラグインです。
AmpliTube 5とどちらを軸にすべきか迷っている人は、こちらの比較記事もどうぞ。
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まとめ|TONEXは「探して、整えて、録る」だけ
最後に、この記事の要点をまとめます。
この記事のまとめ
・ToneNETは「Most Popular+Auto Load+ノブ12時リセット」で試聴
・音作りはGain/EQが基本。TONEX FXで空間系まで完結
・録音はDI録り+あとがけが基本形
・Library.dbのバックアップでデータ資産を守る
TONEXは多機能ですが、日常的に使う流れはシンプルです。
「ToneNETで探す→ノブで整える→DIで録る」。
この3ステップさえ身につけば、宅録の音作りは一気に楽になります。
まずはMost Popularの上位モデルから、自分のギターで鳴らしてみてください。