この記事でわかること
- AmpliTube 5の初期設定と音が出るまでの手順
- アンプ・キャビネット・エフェクトの基本的な使い方
- VIR™キャビネットでのマイク位置設定
- DAW(Logic Pro)との連携方法
- MIDIコントローラーでの操作方法
AmpliTube 5とは|まず全体像をつかもう

AmpliTube 5は、IK Multimediaが開発したギター・ベース向けのアンプシミュレーターです。
スタンドアロンアプリとしても使えますし、Logic ProなどのDAWにプラグインとして挿すこともできます。
主な特徴はこちらです。
- 400以上のアンプ・エフェクトモデルを収録
- VIR™(Volumetric Impulse Response)技術によるリアルなキャビネットシミュレーション
- ストンプ→アンプ→キャビ→ラックという実機と同じ信号の流れ
- スタジオミキサーセクションでマイク位置や空間を細かく設定できる
- DAW連携・MIDI対応でライブや録音に対応
初期設定|まず音を出すまでの手順
ステップ1|オーディオインターフェイスを接続する
AmpliTube 5をまともに使うには、オーディオインターフェイスが必須です。
PCのマイク入力に直接ギターを挿しても音は出ません。ギターの信号はHi-Z(ハイインピーダンス)入力が必要だからです。
Hi-Z入力がないと音が劣化する
ステップ2|Audio/MIDI Setupを設定する
AmpliTube 5をスタンドアロンで起動したら、最初にオーディオ設定をします。
- AmpliTube 5を起動する
- メニューから「Audio/MIDI Setup」を開く
- 「Audio Device」で自分のオーディオインターフェイスを選ぶ
- 「Buffer Size」を設定する(小さいほど遅延が減るが、CPU負荷が上がる)
- 「Input」でギターを挿しているチャンネルを選ぶ
ノートPCの内蔵マイクに注意
ステップ3|チューナーで音が入っているか確認する
設定が終わったら、画面上部のチューナーに反応があるか確認します。
信号の流れを理解する|AmpliTube 5の構造

AmpliTube 5の画面は、実際のギターリグと同じ流れになっています。
| セクション | 役割 | 実機で言うと |
|---|---|---|
| チューナー | ピッチ確認 | ペダルチューナー |
| ストンプ(Stomp) | 歪み・コーラス・ワウなど | エフェクターボード |
| アンプ(Amp) | アンプヘッドの音作り | ギターアンプのヘッド部 |
| キャビネット(Cab) | スピーカー・マイクのシミュレーション | キャビネット+マイク録音 |
| ラック(Rack) | EQ・コンプ・リバーブなど | ラックマウント機材 |
| スタジオ(Studio) | 最終ミックス・マスター | スタジオのミキサー |
アンプの選び方と基本的な使い方

アンプモデルを選ぶ
アンプエリアのモデル名をクリックすると、アンプ一覧が表示されます。
ジャンル別の参考はこちらです。
| 音の傾向 | モデル例(実機) | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| クリーン〜クランチ | '57 Champ・'65 Twin Reverb など | カッティング・クリーントーン |
| ブリティッシュ歪み | British系(マーシャルモデル) | ロック・ハードロック |
| ハイゲイン | VHandcraft 4(Diezelモデル)など | メタル・ヘビーロック |
| オルタナ・シューゲイザー | SilverPlate 50(PRSモデル)など | 壁の音・歪みつつ抜けが必要な音 |
実際のアンプ音作り|AmpliTube 5でNirvanaのギタートーンを作る例
実際にAmpliTube 5でアンプを選んで音を作る様子はこちらの動画で確認できます。
Nirvanaの「Come As You Are」のギタートーンをAmpliTube 5で再現した動画です。アンプ選びからストンプの組み合わせまで、実際の操作が確認できます。
アンプのコントロールを調整する
モデルを選んだら、以下のパラメーターを調整します。
- Gain(ゲイン):歪みの量。上げるほど歪む
- Bass / Mid / Treble:低中高域のEQ
- Presence:高域の抜け感を調整
- Volume:アンプの出力音量
VIR™キャビネットの使い方|音の核心はここ

AmpliTube 5で最も音に影響するのが、キャビネットセクションです。
VIR™(Volumetric Impulse Response)という技術を使っていて、スピーカー1本あたり600個のIRを収録しています。
マイクの種類を選ぶ

右パネルの「MIC」タブからマイクを選べます。ダイナミック系とコンデンサー系があります。
| マイクの種類 | 音の傾向 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| Dynamic 57(SM57モデル) | 中域が強く、存在感がある | ロック・歪み系全般の定番 |
| Dynamic 20(RE20モデル) | 低域が豊かでフラット | クリーン・ジャズ系 |
| Condenser系 | 高域の繊細さが出る | クリーントーン・アンビエント系 |
マイク位置を設定する
キャビネット画面では、マイクをドラッグして位置を変えられます。
- スピーカーのコーン中心に近いほど、明るくシャープな音
- 端(エッジ)に近づけるほど、柔らかく丸い音
- 前後(距離)を変えると、近いほど存在感が増し、離れると空気感が出る
ルームマイクで空気感を加える
キャビネットセクションにはルームマイクの設定もあります。
「Subway」「Studio」「Bathroom」などの空間を選ぶと、マイクを離れた位置に置いたような空気感が加わります。
ストンプ(エフェクター)の使い方

ストンプセクションでは、実機のペダルと同じ感覚でエフェクターを並べられます。
ストンプを追加・並び替える
空いているスロットをクリックするとペダル一覧が表示されます。選んだペダルをドラッグして順番を変えられます。
シューゲイザー・オルタナ系で使いやすいストンプの例
| 役割 | AmpliTube 5内のペダル例 |
|---|---|
| ブースト・歪み追加 | OCD・OverScream・Moller |
| コーラス | 各種コーラスペダル |
| ディレイ | テープエコー系(EchoMan・EP Tape Echo) |
| リバーブ | スプリングリバーブ・ホールリバーブ |
ラックセクションの使い方|後段の音作り

ラックセクションはキャビネットの後段に挿すエフェクト群です。
EQ・コンプ・リバーブ・コーラスなど、T-RackS 5由来のスタジオクオリティのプロセッサーが使えます。
AmpliTube 5では最大57個のモデルを同時に使えます。ただし、使いすぎるとCPU負荷が上がるので注意が必要です。
AmpliTube 5でアンビエントギターサウンドを作る例
ラックのリバーブやディレイを使ったアンビエント系サウンドの作り方はこちらで確認できます。
1分以内でアンビエントギタートーンを作る手順です。ラックの空間系エフェクトの使い方が参考になります。
プリセットの使い方|まずは既存の音から始めよう
音作りに慣れていない場合は、まずプリセットから始めるのがおすすめです。
プリセットはジャンル別・ギタースタイル別に整理されています。自分の好みに近いものを見つけて、そこから調整していくのが最短ルートです。
Logic ProでのDAW連携|プラグインとして使う方法
Logic Proでの使い方はシンプルです。
- Logicでオーディオトラックを作成する
- インプットをオーディオインターフェイスの入力チャンネルに設定する
- インサートスロットから「AmpliTube 5」を選ぶ(Audio Units > IK Multimedia)
- AmpliTube 5の画面が開くので、アンプやエフェクトを設定する
- 録音する
DAW連携のときはスタンドアロンを終了する
ダイレクトモニタリングについて
Logicで録音するとき、音の遅延(レイテンシー)が気になる場合があります。
関連記事はこちら。
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MIDIコントローラーとの連携方法
ライブや練習でフットスイッチを使いたい場合は、MIDIコントローラーを連携させます。
プリセット切り替え(Program Change)
MIDIのProgram Change(PC)メッセージで、AmpliTube 5のプリセットを切り替えられます。
注意:プリセット番号のズレ
エフェクトのオン・オフ(Control Change)
MIDIのControl Change(CC)で、特定のエフェクトをフットスイッチでオン・オフできます。
- オン・オフしたいエフェクトのボタンを右クリックする
- 「MIDI Learn」を選ぶ
- コントローラーのフットスイッチを踏む
- 自動的にMIDIアサインが完了する
スタンドアロンモード|練習・ループ・ライブに使う
AmpliTube 5のスタンドアロン版には、3つの専用モードがあります。
| モード | 使い方 |
|---|---|
| Recorder | 8トラックのマルチトラックレコーダー。アイデアをサクッと録るのに便利 |
| Looper | ループ演奏用。練習やアドリブに使いやすい |
| Live Mode | ステージ向けの大型表示UI。プリセット切り替えに特化している |
AmpliTube 5の音を動画で確認する
実際のサウンドをまず聴いてみたい方はこちらの動画もどうぞ。
AmpliTube 5で60秒以内にアンビエントギタートーンを作る動画です。ラックのリバーブ・ディレイと、キャビネットの組み合わせが参考になります。
AmpliTube 5レビュー記事もあわせてどうぞ
使い方がわかったら、実際のサウンドや宅録での使用感が気になる方はこちら。
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まとめ|まずはアンプ+キャビで音を出してみよう
AmpliTube 5 使い方のポイントまとめ
- オーディオインターフェイスのHi-Z入力でギターを接続する
- Audio/MIDI Setupで入力デバイスとバッファサイズを設定する
- 信号の流れは「ストンプ→アンプ→キャビ→ラック」の順番
- VIR™キャビネットのマイク位置が音の核心
- まずはプリセットから始めて、少しずつ調整する
- DAW連携ではスタンドアロンと同時起動しない
- MIDI LearnでフットスイッチにエフェクトON/OFFを割り当てられる
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