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ミックス入門|ギター2本+ベース+ドラムをまとめる



この記事でわかること

  • ミックスとは何か、なぜ必要なのか
  • ギター2本+ベース+ドラム+ボーカルをまとめる手順
  • EQ・コンプ・空間系の基本的な使い方
  • バンドサウンドが「まとまる」コツ
ギターとベースとドラム、それにボーカルも録り終わったんですけど、再生したら音がバラバラで。どうまとめたらいいんですか?
読者
読者
ryo
ryo
それがミックスの出番です。音をそのまま重ねても、まとまらなくて当然なんですよ。順番に整理していきましょう。

ミックスって何?なぜ必要なの?

録音した音をそのまま重ねると、こんな問題が起きます。

  • ギターがうるさすぎてベースが聞こえない
  • 全体が「モワッ」として抜けが悪い
  • ドラムだけ浮いて聞こえる
ryo
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ミックスとは、各楽器の音量・音域・定位を整えて、「全部で1つの音楽」に聴こえるようにする作業です。

むずかしく考えなくて大丈夫です。

基本を押さえれば、グッとまとまります。

ミックスの3大作業

  • 音量バランスを整える(フェーダー)
  • 音域をすみ分ける(EQ)
  • 空間を作る(リバーブ・コンプ)

ミックスの基本手順|この順番でやれば迷わない


ミックスの手順イメージ

手順はシンプルです。

step
1
音量バランスを取る

まず全トラックのEQとコンプはオフにします。

素の音量だけで聴けるバランスを作ります。

どのくらいの音量にすればいいですか?
読者
読者
ryo
ryo
ドラムのキックを基準にするのがおすすめです。キックを-10dBくらいに置いて、そこに他の楽器を合わせていく感じです。

step
2
パン(定位)を決める

左右に楽器を振り分けます。

楽器 定位の目安
キック・スネア センター
ベース センター
ギター1(リズム) 左30〜50%
ギター2(リズム or リード) 右30〜50%
ハイハット・タム 左右に少し振る
ボーカル センター
ryo
ryo
ギター2本を左右に振るだけで、一気に「バンドっぽさ」が出ます。まずはこれだけやってみてください。

step
3
EQで音域をすみ分ける

step
4
コンプで音を安定させる

step
5
リバーブで空間を作る

それぞれ後ほど詳しく解説します。

動画で確認|Logic Proでのミックス手順


動画では実際のLogic Pro画面でフェーダー操作からEQ設定まで順番に見せています。記事と合わせて確認してみてください。

EQ入門|各楽器の「邪魔な帯域」を削る


EQイメージ

EQの基本は「足すより削る」です。

音を足した方が豪華になりそうじゃないですか?
読者
読者
ryo
ryo
足すと他の楽器とぶつかって、むしろ濁ります。まず不要な帯域を削ることで、各楽器が「すみ分け」られるんです。

楽器ごとのEQ基本設定

楽器 削る帯域 理由
ギター(歪み) 100Hz以下をハイパスカット ベース・キックとぶつかる低音を除去
ギター(クリーン) 150Hz以下をカット 同上。クリーンは低音がより目立つ
ベース 50Hz以下をカット サブベースの不要なモコつきを除去
キック 500Hz〜800Hzを少し削る 「ボコボコ」した中域を整理
スネア 200Hz前後を少し削る こもりを取る
ボーカル 100Hz以下をハイパスカット/5kHz前後を少し持ち上げる 低音のボコつきを除去し、抜けをよくする
ryo
ryo
ギターに必ずハイパスフィルターをかけてください。これだけでミックスが一気に整います。13年弾いてきて、これが一番効果が大きかった操作です。

ハイパスフィルターとは

ある周波数以下をバッサリカットするフィルターです。Logic ProではEQの一番左のボタンで設定できます。ギターには100〜150Hzに設定するのが定番です。

Logic ProのEQはこう使う

Logic標準のChannel EQで十分対応できます。

  • ①トラックにChannel EQを挿す
  • ②一番左のHPF(ハイパスフィルター)をオンにする
  • ③カットオフ周波数を100〜150Hzに設定する
  • ④聴きながら調整する
どの楽器から始めればいいですか?
読者
読者
ryo
ryo
ドラムから始めるのがおすすめです。土台を先に固めると、ギターやベースを合わせやすくなります。

コンプ入門|音量のバラつきを安定させる


コンプレッサーイメージ

コンプレッサーは「音量の差を縮める」エフェクトです。

なんで音量の差を縮めるんですか?
読者
読者
ryo
ryo
たとえばギターのストロークって、強く弾いた音と弱く弾いた音で音量差がありますよね。その差を縮めることで、ミックスの中で安定して聴こえるようになります。

初心者向けコンプの設定目安

まずはこの設定から始めてみてください。

パラメーター ギター ベース ドラム(スネア) ボーカル
Threshold -18dB前後 -20dB前後 -15dB前後 -20dB前後
Ratio 3:1〜4:1 4:1 4:1〜6:1 3:1〜4:1
Attack 20〜30ms 30〜50ms 5〜10ms 10〜20ms
Release 100〜200ms 100ms 50〜100ms 50〜100ms

注意ポイント

最初はかけすぎに注意です。GRメーター(ゲインリダクション)が常に5dB以上動いている場合はかけすぎです。1〜3dB程度が自然に聴こえます。
ryo
ryo
コンプは正直、最初は「よくわからない」で大丈夫です。まずEQとパンだけ整えて、最後に軽くかける程度で十分まとまります。

リバーブで「部屋感」を統一する


リバーブイメージ

バラバラに録った音を「同じ空間で演奏している」ように聴かせるのがリバーブです。

各トラックにリバーブをかければいいですか?
読者
読者
ryo
ryo
それだと重くなりますし、音も濁ります。バスチャンネルに1つリバーブを立てて、各トラックからSendで送る方法がおすすめです。

バンドミックスのリバーブ基本ルール

  • リバーブはバスに1立てて使い回す
  • ドラムのスネアとギターに多めに送る
  • キックとベースにはリバーブをほぼかけない
  • Wet/Dryは「ぎりぎり感じる程度」が自然
ryo
ryo
キックとベースにリバーブをかけると、低音がモコモコして抜けが悪くなります。これはよくある失敗なので気をつけてください。

UAD Sound City Studiosが刺さる場面

ミックスの仕上げ|全体の音量チェック

各楽器のミックスが終わったら、マスタートラックの確認をします。

  • マスタートラックのピークが-3dBを超えていないか確認
  • 全体を通して聴いて、飛び出している楽器がないか確認
  • イヤフォンとスピーカー両方で聴き比べる
マスタリングとミックスって違うんですか?
読者
読者
ryo
ryo
ミックスは「各楽器のバランスを整える」作業で、マスタリングは「曲全体の音量・音質を最終調整する」作業です。順番としてはミックスが先です。

よくある失敗と解決策


よくある失敗と解決策

全部重ねたら音が割れました...
読者
読者
ryo
ryo
音量のかけすぎです。各トラックのフェーダーを全体的に下げましょう。マスタートラックが0dBを超えると割れます。
症状 原因 解決策
音が割れる マスターオーバー 各トラックを全体的に-5dB下げる
ギターが埋もれる 低音がぶつかっている ハイパスフィルターをかける
全体がモコモコする 低中域の渋滞 ベース・ギターのEQで200〜400Hzを少し削る
ドラムだけ浮く リバーブが他と合っていない 同じリバーブバスから送る
音がスカスカに感じる ギター2本が同じ定位 左右に振り分ける
ボーカルが埋もれる ギターの中域とぶつかっている ギターの2〜3kHzを少し削る/ボーカルに軽くコンプをかける

まとめ|まず「パン+ハイパス」だけやってみよう

ミックス入門のポイントまとめ

  • ボーカルはセンター固定・コンプで音量を安定させる
  • ギターは左右に振り分けてパンを設定する
  • ギターに必ずハイパスフィルターをかける
  • EQは「足すより削る」が基本
  • コンプは最初は軽めでOK
  • リバーブはバスに1つ立てて共有する
  • マスターのピークは-3dB以下に収める
ryo
ryo
最初から完璧にやろうとしなくて大丈夫です。「パン」と「ハイパスフィルター」だけでも、かなり変わります。まずこの2つを試してみてください。
確かに、やってみたらギターの分離感が出てきました!
読者
読者
ryo
ryo
それです。ミックスの面白さはそこにあります。小さな調整が積み重なって、バンドサウンドが出来上がっていく感覚です。

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