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【レビュー】AmpliTube 5 MAX v2はバンドマンの宅録に必要十分か

最近よく話題になるAmpliTube 5 MAX v2、バンドの宅録だけなら必要十分って本当ですか?TONEXとどっちを買うか正直迷ってて……
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ryo
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ギター歴13年・DTM歴5年のryoです。AmpliTube 5シリーズを長年使い込んできた経験から、結論をハッキリ言うと、バンドサウンドを宅録で完結させるなら必要十分すぎるくらい揃っています。その実感をまとめますね

先に結論(この記事のポイント)

アンプ111/キャビ106/エフェクト111でバンドの全パート分の音をカバー
・VIR™とDIM™という独自技術で、宅録ギターが「分厚く」鳴る
TONEX連携でAIキャプチャーした音もそのまま使える
・Logic Pro標準のAmp Designerでは物足りない人の決定版
・通常価格は高めだが、セール時は大幅値下げが恒例なので狙い目

AmpliTube 5 MAX v2を3行でまとめると

AmpliTube 5 MAX v2は、IK Multimediaが20年以上開発してきたギター/ベース用のアンプシミュレーター(プラグイン)の最上位版です。

実機メーカー公認のFender・Mesa/Boogie・Orange・Marshall系などを含む435種類のギアモデルを1本にまとめています。

v2の最大の追加点は、AIマシンモデリングで音を取り込む同社の「TONEX」との連携と、プリセット共有プラットフォーム「ToneNET」の統合です。

アンプシミュレーターって何?という方は先にアンプシミュレーターの基本|接続順とゲインの考え方を読むとイメージしやすいです

筆者の宅録環境(このレビューの前提)

ryoの宅録環境

  • ギター歴:13年(オルタナ・グランジ・シューゲなど現象系サウンド中心)
  • DTM歴:5年(iPad+iRigから始めてMac+Logic Proへ)
  • I/F(オーディオインターフェイス):Tascam
  • 所有プラグイン:TONEX MAX/AmpliTube 5/UAD Sound City Studios ほか
  • バンド運営:メンバーとGoogle Drive共有で宅録デモを制作・検討
ryo
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普段はバンドメンバーとGoogle Driveでデモを共有しながら曲を作っています。だからこそ「メンバーにポンと送れる音が即出る」という観点でプラグインを評価するクセがついていますね

バンドマンの宅録に「必要十分」と言える5つの理由

ここからが本題です。ライン録り中心の宅録バンドマンに、なぜAmpliTube 5 MAX v2が刺さるのかを5点に絞って解説します。

1. 435種類のギア収録──全パート分の音が揃う

MAX v2の最大の強みは物量です。

具体的には次のような構成になっています。

カテゴリ MAX v2収録数 主な内容
アンプ 111 Fender ‘59 Bassman/Mesa/Boogie Dual Rectifier/Orange AD 200/Marshall JCM800系 など
キャビネット 106 1×12〜8×10をVIR™で再キャプチャー
ストンプ(エフェクト) 111 OD・ファズ・モジュレーション・Brian May/Satriani公認モデル など
ラックエフェクト 48 T-RackS 5由来23本を含むスタジオ系プロセッサ
スピーカー単体 33 キャビ間で差し替え可能
マイク 18 コンデンサー・ダイナミック・リボン
ルーム 8 バスルーム〜大型スタジオまで

バンドで使うクリーン/クランチ/ハイゲイン/ベース/アコギ風まで、1本のプラグインで完結するのが地味に大きい。

オルタナ、グランジ、シューゲイザー、ポストロック……ジャンルを問わず、複数のトーンを素早く切り替えられるのが強みです。

ベースもこれ1本でいけるんですか?
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ryo
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ベース用のアンプ・キャビも含まれているので、デモ段階ならこれで十分です。ライン録りしたDIをそのままAmpliTubeのSVTモデリングに通す、というのが定番ワークフローですね

2. VIR™とDIM™──宅録ギターが「分厚く」鳴る理由

数字以上に効くのが、音の作り方そのものです。

MAX v2には2つの独自技術が入っています。

VIR™(Volumetric Impulse Response)
スピーカー1本につき600本のIRを取得。トータルで14万本超。マイクをキャビ前の3D空間でミリ単位で移動できる。

DIM™(Dynamic Interaction Modeling)
アンプ内部の各回路が互いにどう影響し合うかまでモデリング。ノブを動かしたときの「反応」が実機に近い。

宅録のライン録りギターは、どうしても「ペラい」「浮く」と言われがちです。

VIR™のおかげで、マイクをほんの少し動かすだけで音の太さがガラッと変わる感覚が掴めました。

オルタナやグランジ、シューゲイザーなど、厚みのあるギターサウンドを録るときも、軸マイクをセンターから外側へ数センチずらすだけで、轟音の「壁」が一段奥行きを持ちます。

ryo
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ここはLogic Pro標準のAmp Designerでは出せない世界です。Logic純正は素直で扱いやすい反面、マイク位置の自由度がほぼない。MAX v2に乗り換えたとき、一番「うわっ違う」と思ったのがこのマイキングの部分でした

3. TONEX連携──v2の目玉ポイント

v2でいちばん革命的なのがTONEX連携です。

TONEXはAIで実機の音を「キャプチャー」する別ソフト。AmpliTube 5 MAX v2の信号チェインに、TONEXのTone Modelをそのまま差し込めるようになりました。

イメージとしては「AmpliTubeの広いエフェクトボード上に、TONEXでキャプチャーした自分専用アンプを置ける」感じです

これは両方持っている人ほど恩恵が大きい仕様です。

私のようにTONEX MAXも所有している場合、ToneNETでダウンロードした他人のキャプチャーや自分の作ったTone Modelを、AmpliTubeのチェイン内で歪み前・歪み後どこにでも置けます。

「AmpliTubeのエフェクト群+TONEXのアンプ」というハイブリッド運用ができるので、事実上、足りない音はもう存在しない状態になります。

4. 8トラックレコーダーでメンバー共有用デモが即完成

ここがバンドマン視点で意外と効くポイントです。

AmpliTube 5 MAX v2はスタンドアロンで起動でき、内蔵の8トラックレコーダーで簡易DAWとして動きます。

「アイデアが浮かんだ瞬間、Logic Proを立ち上げる前にサクッと録る」「メンバー共有用にラフを書き出してGoogle Driveに上げる」が1本で完結。

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Logic Proを立ち上げてプロジェクトを作って……だと、思いついたフレーズが消える前にセッションが終わってしまうことがあります。AmpliTubeの内蔵レコーダーはスケッチ用と割り切ると本当に便利です

さらに、SpeedTrainerでオーディオを取り込めばピッチを変えずに再生速度だけ落とせるので、参考曲のコピーや耳コピにも使えます。

5. ライブモード搭載──リハ・ライブにも持ち出せる

宅録専用と思われがちですが、AmpliTube 5 MAX v2にはライブモードが用意されています。

UIをライブ用に最適化でき、BOSS GT-1000 COREなどのMIDI対応フットコントローラーやAXE I/Oでプリセット切替が可能。

ノートPC+オーディオインターフェイス+フットコントローラーで、リハ・小規模ライブまで対応できます。

ライブ運用ではPCの安定性が命なので、本気で使う場合はPCの省電力設定をオフにする・余計な常駐ソフトを切る、などの最適化を必ずやっておきましょう

長年使い込んで分かった、オルタナ・シューゲ宅録での使用感

ここからは具体的な使用シーンを紹介します。

ライン録りの基本手順(Logic Pro+Tascam I/F)

私の宅録の流れはこんな感じです。

step
1
ギター → Tascam I/F(HiZ入力)→ Mac


ライン入力なので、まず素のDI信号をLogic Proに録音します。

step
2
Logic ProのトラックにAmpliTube 5 MAX v2を挿す


プラグインスロットにインサート。素のDIを後からアンプ/エフェクト処理できるのが強みです。

step
3
プリセットを選び、マイクとキャビを微調整


VIR™のおかげでマイク位置を数ミリ単位で動かせます。

step
4
書き出してメンバーに共有


Google DriveにアップロードしてLINEで共有、で完了。

ryo
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ライン録り+プラグインで処理の最大のメリットは、後から「やっぱりもう少し歪ませたい」「マイク変えたい」が無限にできること。バンドのデモを何度も練り直すバンドマンには本当に合います

ライン録りとマイク録りの違いがよく分からない方は、先にこちらの記事を読んでおくとスッキリします。

→ ライン録りとマイク録りの違い|宅録ギターはどっちが正解

オルタナ・シューゲ系「壁の音」のチェイン例

オルタナ、グランジ、シューゲイザーなど、リバーブやディレイを活用した厚みのあるサウンドを作るときは、AmpliTube 5 MAX v2の中で次のように組んでいます。

チェイン例(左から右へ)
コンプ → リバースリバーブ → ファズ系ストンプ → ハイゲインアンプ(Mesa/Boogie系)→ VIR™で1×12キャビ+リボンマイク → 大型ルーム → モジュレーション → ロングディレイ → 板リバーブ

ポイントは歪みの前にリバース系を入れること。

これだけで「あの壁の音」にぐっと近づきます。

プラグイン1本でここまで作れるんですね……
読者
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ryo
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ハードを買い揃えると数十万コースの内容が、1本で再現できてしまうのが現代の宅録の凄いところです

メンバーへのデモ共有(Google Drive運用)

私はバンドメンバーと曲をやり取りするとき、2-mix書き出し+Logic Projectファイルの2点をGoogle Driveに上げています。

AmpliTube 5 MAX v2の良いところは、プリセット情報がプロジェクトに保存されるので、メンバーがLogic Proで開いた瞬間に同じ音で再生できること。

「あのギターの音はどう作った?」のラリーが減るのは、地味だけど効率に直結します。

TONEX MAXとの使い分け──両方持っている筆者の結論

ここは両方持っている人の特権で書ける部分です。

用途 向いている方
「これだ」というアンプ1台の音を極めたい TONEX MAX
同じ曲の中で何台もアンプを使い分けたい AmpliTube 5 MAX v2
多彩なストンプ・空間系をプラグイン内で完結させたい AmpliTube 5 MAX v2
実機の感触に肉薄したい・人のキャプチャーで遊びたい TONEX MAX
ライン録り→後処理を効率化したい どちらも◯(連携可)
ryo
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私の中での結論は「アンプ単体で勝負したい音はTONEX、ボード全体を作りたい曲はAmpliTube」。v2のTONEX連携機能のおかげで、片方だけ買う理由はもうほぼなくなったと思っています

TONEX vs AmpliTubeのより踏み込んだ比較は別記事でまとめる予定です(公開済みなら→ TONEX vs AmpliTube 5|ギタリストはどっちを軸にすべきか)。

メリット・デメリットまとめ

メリット

アンプ/エフェクト数が圧倒的──バンドの全パートをカバー
・VIR™とDIM™で「分厚い宅録ギター」が現実的に作れる
・TONEX連携で「足りない音」をAIキャプチャーで補える
・最大57モデルを同時に並べられる自由度の高いチェイン
・スタンドアロン+8トラックレコーダーで即デモ化
・ライブモードでステージ運用にも対応

デメリット・注意点

・プラグイン単体としてはCPU負荷が重め──バッファサイズ調整は必須
・モデル数が多すぎて最初は迷子になる
・通常価格は高めなので、後述のセール時を狙うのが現実的
・ToneNETでの音源アップロードは現状US限定

CPU負荷については、サンプルレートを44.1〜48kHz、録音時のバッファを128以下、ミックス時に512〜2048へ上げる、という運用で十分実用範囲に収まります。

こんなバンドマンにおすすめ/おすすめしない

おすすめできる人

  • 1曲の中で何種類もアンプを使い分けたいバンドマン
  • ライン録り中心で、後処理で音を作り込みたい人
  • Logic Pro標準のAmp Designerでは物足りなくなってきた人
  • すでにTONEXを持っていて、エフェクトボードを拡張したい人
  • シューゲ/オルタナ/ポストロックなど「音作りが命」のジャンル

あまりおすすめしない人

  • 欲しい音が1〜2種類に決まっていて、それ以上は要らない人(→TONEXで十分)
  • 非力なPCで宅録している人(買う前にデモ版でCPU負荷を確認)
  • シンプルなクリーン1音色だけで完結する人

動画で雰囲気を掴むのがいちばん早い

文章だけだと音のニュアンスが伝わりにくいので、以下の動画を埋め込むのがおすすめです。

▼ 埋め込み動画:自作デモプレイ動画(オルタナ/グランジ/シューゲなど複数ジャンルの音作り例をカバー)

実際の音、UIの操作感、マイク位置調整の様子まで一気に分かるので、購入前に必ずチェックすることをおすすめします。

▼ 埋め込み動画2:TONEX MAX との A/B 比較デモ(同じフレーズをTONEX→AmpliTubeで弾き比べ)

購入方法とおすすめのタイミング

AmpliTube 5 MAX v2は、IK Multimedia公式のほか、Plugin Boutiqueなどのプラグイン専門ストアでも購入できます。

通常価格は高めですが、ここで重要なポイントが1つ。

毎年ブラックフライデー(以下BF)期には、TONEX MAXとAmpliTube 5 MAXの「両取りバンドル」が大幅値下げで出るのが2年連続で恒例になっています(過去にはバンドル定価合計の8割以上引きになった年もあります)。

急ぎでなければ、BFや夏セールを待つのが最も現実的な買い方です。

最新のBFセール情報はギタリスト向けDTMブラックフライデー完全ガイドで随時更新中です

よくある質問

Q. Logic Pro標準のAmp Designerじゃダメ?

シンプルなクリーン〜クランチだけなら標準で十分です。

ただし、マイク位置の細かい調整複数アンプの同時並列を本気でやりたくなった瞬間に、Amp Designerでは届かないところに行きたくなります。そのタイミングがAmpliTube導入の合図です。

なお、Logic Proそのものの価格は時期や地域で変わるので、最新の価格はApple公式で確認するのが確実です。

Q. TONEXとAmpliTube、最初に買うならどっち?

「1台のアンプを極めたい」ならTONEX、「複数アンプ+エフェクトを自由に組みたい」ならAmpliTubeです。

私自身はTONEX MAXを先に買ってからAmpliTubeに広げた口ですが、バンドの宅録を1本で完結させたいならAmpliTubeからのほうが満足度は高いと思います。

Q. 古いAmpliTubeからのアップグレードはできる?

IK Multimedia公式アカウントにライセンスが紐づいていれば、クロスグレード/アップグレードのキャンペーンが定期的に出ます。

特にBF期は通常より深い値引きが期待できるので、シーズンを待つのも手です。

Q. CPUが重いと感じたら?

サンプルレートは48kHz、録音時のバッファサイズは128以下、ミックスに移ったら512〜2048に上げる、という運用で大抵は解決します。

Windowsの場合は電源プランを「高パフォーマンス」、Macの場合はバックグラウンドアプリをできるだけ閉じるのが基本です。

まとめ:バンドの宅録を1本で終わらせたいなら本命

この記事のまとめ

・AmpliTube 5 MAX v2はバンドマンの宅録に必要十分
・VIR™/DIM™で「分厚い宅録ギター」が現実的に作れる
・TONEX連携で「足りない音」もカバー可能
・通常価格は高めなので、BFや大型セールを狙うのが賢い買い方
・すでにTONEXを持っている人は迷わず追加して損なし
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「とりあえずバンドのデモを1本のプラグインで作り切りたい」という人にとって、AmpliTube 5 MAX v2は最初に行き着いて最後まで残る選択肢になると思います。BF期の動きはこのブログでもチェックしますね
ありがとうございます!まずはデモ版で試して、BFのタイミングで買おうと思います
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