この記事でわかること
- BFD3の音質・使い勝手をギタリスト目線で正直に評価
- MODO DRUMとの違いと使い分けの考え方
- Logic Proでのセットアップ手順
- BFD3のセール価格の傾向と買い時
宅録でバンドサウンドを作るとき、ドラムをどう鳴らすか。これは多くのギタリストが最初につまずくポイントだと思います。
わたし(ryo)はBFD3を所有しています。同じくIK Multimedia製のMODO DRUMも持っていて、用途によって使い分けています。
この記事では、BFD3を実際に使い続けた経験をもとに「買うべき人・そうでない人」を正直に解説します。
BFD3とは何か|どんなドラム音源か
BFD3は、BFD(現inMusic)が開発したソフトウェアドラム音源です。
2013年に初版がリリースされ、現在はBFD3.5がインストールされます。
BFD3.5はBFD3の無償アップデート版。既存ユーザーは同じライセンスで使えます。ライセンス管理がinMusic Software Centerに移行しているので、初めて使う場合はアカウント作成が必要です。
特徴をひとことで言うと、「生ドラムの録音データをそのまま収録した、リアリズム重視の音源」です。
BFD3の主な特徴
| 収録キット数 | 7キット(ロック・メタル・ジャズ・ブラシ等) |
| サンプルデータ量 | 160GBを55GBに圧縮して収録 |
| ベロシティレイヤー | 最大80レイヤー |
| 対応フォーマット | VST2 / VST3 / AU / AAX |
| Apple Silicon対応 | あり(Rosetta不要) |
| 定価 | $199(セール時$39〜$50前後) |
実際に使ってみた感想|音質と使いやすさ
音質:生っぽさは本物クラス
BFD3の音質は、ドラム音源の中でもトップレベルです。
ベロシティレイヤーが最大80層あるので、弱打から強打まで細かなニュアンスが出ます。機械的なパターンが続いても、同じ音が繰り返される感覚(いわゆる「マシンガン問題」)が少ない。
特に気に入っているのがトム・レゾナンス・モデリングという機能です。
実際のドラムでは、あるドラムを叩くと隣のドラムが共鳴します。BFD3はこれをシミュレートしていて、サンプル音源には出しにくい「バンド感」が生まれます。
使いやすさ:慣れが必要だが深く使える
正直に言うと、最初はわかりにくいです。
UIの情報量が多くて、どこから手をつければいいか迷います。
付属のGrooveパターンも充実しています。Steve Ferrone(元Tom Petty and the Heartbreakers)やBrooks Wackerman(Avenged Sevenfold)など、実際のドラマーによる演奏データが収録されています。
打ち込みの知識が浅くても、Grooveパターンを組み合わせるだけでリアルなドラムトラックが作れます。
Logic Proでの使い方|セットアップ手順
基本的なセットアップ
Logic ProでBFD3を使う手順は以下の通りです。
step
1inMusic Software Centerでライセンス認証とインストールを完了させる
step
2Logic Proを起動し、新規トラック→「ソフトウェア音源」を選択
step
3Instrument slotで「BFD3」を選択(Audio Units形式で表示されます)
step
4BFD3のUIが開いたら、左のKitブラウザからプリセットを選ぶ
step
5MIDIリージョンを作成してGrooveパターンを配置、または打ち込みで入力
M1 Pro/Max/UltraのMacでノイズが出る場合は、BFD3の設定から「Multi-threaded synthesis」と「Multi-threaded mixer」を無効にしてください。公式でも推奨されている設定です。
BFD3とMODO DRUMの違い|どう使い分けるか
わたしはBFD3とMODO DRUMの両方を所有しています。実際に使い続けた感想をまとめます。
| BFD3 | MODO DRUM | |
|---|---|---|
| 音の作り方 | 実録サンプル | 物理モデリング |
| 生っぽさ | ◎(サンプル由来の自然さ) | ○(モデリングで近づけた感じ) |
| カスタマイズ性 | ○(パラアウトで細かく調整可) | ◎(物理パラメーターで自由自在) |
| 動作の軽さ | △(55GBのサンプル読み込み) | ◎(モデリングなので軽い) |
| 向いている音楽 | ロック・オルタナ・アメリカーナ | メタル・モダンロック・ポップ |
BFD3の価格とセール傾向|買い時はいつか
BFD3は定価$199ですが、セールで大きく値下がりする音源です。
価格は為替や各サイトのタイミングによって変動します。購入前に必ず現在の価格をご確認ください。
過去の実績として確認できたセール価格は以下の通りです。
| 販売サイト | セール時最安値(実績) |
|---|---|
| Plugin Boutique | $39〜$50前後(最安$34の記録あり) |
| Plugin Fox | $39前後 |
| Thomann | $34〜$38前後 |
Plugin Boutiqueでは、四半期ごとのセールで80%前後の割引が繰り返されています。急ぎでなければ、セールを待つのが賢明です。
また、Plugin Boutiqueで購入するとVirtual Cashが貯まり、次回の購入時に使えます。セールとVirtual Cashを組み合わせると実質的なコストをさらに下げられます。
BFD3のデメリット|正直に言います
良いことばかり書いても仕方ないので、気になった点も正直に書きます。
気になったデメリット
- ストレージを食う:コアライブラリだけで55GB。インストール時は一時的に約100GBの空き容量が必要
- UIが複雑:最初は情報量に圧倒される。慣れるまで時間がかかる
- ライセンス管理の移行が必要:旧FXpansionアカウントからinMusicへの移行作業がある(新規購入の場合は不要)
- BFD3.5への移行で旧バージョンと共存不可:アップデートすると旧バージョンは置き換えられる
BFD3が向いている人・向いていない人
まとめ|BFD3は「生っぽさ」にこだわる人の選択肢
BFD3は、生ドラムのリアルさを最優先にしたい宅録ギタリストに向いた音源です。
UIの複雑さやストレージの大きさはデメリットですが、音の質感は投資に見合うレベルだと感じています。
定価$199ですが、セール時は$39〜$50前後まで下がります。急ぎでなければセールを待って購入するのがおすすめです。
MODO DRUMとの比較についてはこちらも参考にしてください。
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この記事のまとめ
- BFD3は実録サンプルベースのドラム音源。生っぽい空気感が強み
- 定価$199、セール時は$39〜$50前後まで下がる
- UIの複雑さとストレージの大きさ(55GB)がデメリット
- ロック・オルタナ・グランジ系に特に向いている
- MODO DRUMとは用途・音の方向性が異なる。両者は競合より補完関係