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「宅録のミックス、ヘッドホンだとイマイチ決まらない…」
そう感じはじめたら、モニタースピーカーの導入どきです。
ギタリストの宅録は、ヘッドホンだけだと判断を誤りがち。
とくに「自分のギターだけ大きく聴こえる問題」は、スピーカーを置くと一気に見えやすくなります。
この記事では、モニタースピーカーの選び方と、予算別おすすめ7モデルを紹介します。
読み終わるころには、自分の部屋と予算に合う1台が決まっているはずです。
この記事でわかること
- 普通のスピーカーとモニタースピーカーの違い
- ギターの宅録に必要な理由
- 失敗しない選び方の5つのポイント
- 予算別おすすめモニタースピーカー8選
- 設置のコツとヘッドホンとの使い分け
モニタースピーカーとは?普通のスピーカーとの違い
モニタースピーカーは、音を「正確に」鳴らすためのスピーカーです。
市販のスピーカーは、低音や高音を強調して気持ちよく聴かせるのが目的。
一方でモニタースピーカーは、音に色をつけません。
録った音やミックスの状態が、そのまま見えるように作られています。
つまりこういうこと
リスニング用=音を「良く聴かせる」スピーカー/モニター用=音を「正しく見せる」スピーカー
「アクティブ」と「パッシブ」の違い
モニタースピーカーには2種類あります。
- アクティブスピーカー:アンプ内蔵。電源とケーブルをつなぐだけで鳴る
- パッシブスピーカー:別途アンプが必要。配線も複雑
「ニアフィールドモニター」という言葉
宅録の文脈では、ニアフィールドモニターという言葉もよく出てきます。
これは「近い距離で聴くこと」を前提にしたスピーカーのこと。
机の上に置いて、1mほどの距離で聴くスタイルです。
部屋の反響の影響を受けにくく、狭い自宅でも音を判断しやすいのがメリット。
家庭の宅録で使うモニタースピーカーは、ほぼこのニアフィールドだと考えてOKです。
ギタリストの宅録にモニタースピーカーが必要な3つの理由
「ヘッドホンがあるから十分では?」と思うかもしれません。
でも、ギターの宅録だからこそスピーカーが効く場面があります。
理由1:自分のギターが「浮く」のを防げる
宅録で一番ありがちなのが、自分のギターだけ大きく録ってしまうこと。
ヘッドホンだと音が近すぎて、バランスを見誤りやすいんです。
理由2:定位と空気感がつかめる
左右の広がりや奥行きは、スピーカーのほうが直感的にわかります。
ギターを左右に振るダブリングや、ディレイの広がりを確認するのに便利です。
シューゲイザーやオルタナのような「音の壁」を作るときも、空間の把握が効いてきます。
理由3:他の再生環境に近い音で確認できる
あなたの曲を聴く人は、スマホやイヤホン、車のスピーカーで再生します。
ヘッドホンだけで仕上げた音は、こうした環境でバランスが崩れがち。
スピーカーで一度確認しておくと、その差を埋められます。
失敗しないモニタースピーカーの選び方【5つのポイント】
選ぶときに見るべきポイントは、たった5つです。
ポイント1:ウーファーのサイズは「部屋の広さ」で決める
スピーカー前面の丸い部分(ウーファー)の大きさが音量・低音に直結します。
| ウーファー径 | 向いている環境 |
| 3〜4インチ | デスク周り・6畳以下の狭い部屋 |
| 5インチ | 宅録で最も定番。6〜8畳に最適 |
| 6〜8インチ | 8畳以上の中〜広い部屋 |
狭い部屋に大きいスピーカーを置くと、低音が膨らみすぎて逆に判断しづらくなります。
ポイント2:アクティブタイプを選ぶ
前述のとおり、宅録はアンプ内蔵のアクティブスピーカー一択です。
パッシブは別アンプが必要で、初心者には扱いが難しくなります。
ポイント3:接続端子をオーディオインターフェイスと合わせる
スピーカーには、TRS(フォーン)・XLR・RCAなどの端子があります。
お使いのオーディオインターフェイスの出力と合うものを選びましょう。
ここがズレると、変換ケーブルが必要になったり、音質で損をしたりします。
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ポイント4:2wayタイプを選ぶ
2wayは、低音用と高音用でユニットが分かれているタイプ。
音域が広く、音を分析しやすいので、定番モデルの多くが2wayです。
とくに理由がなければ、2wayを選んでおけば失敗しません。
ポイント5:「ペア売り」か「単品売り」かを確認する
意外と見落とすのが、価格の表示方法です。
- YAMAHAやJBLなどは1本(単品)売りが基本。ステレオには2本必要
- Eris E3.5やiLoud Micro Monitorは最初から2本セット(ペア)
DTMモニタースピーカーおすすめ8選【予算別】
ここからは、宅録ギタリストに向けた具体的なおすすめを紹介します。
まずは一覧で全体像をつかんでください。
| モデル | サイズ | 価格の目安 | こんな人に |
| EDIFIER ED-MR4(筆者愛用) | 4インチ | ペア約1.3〜1.6万円 | 最初の1ペアの大本命 |
| PreSonus Eris E3.5 | 3.5インチ | ペア約1.5万円前後 | とにかく安く始めたい |
| JBL 305P MkII | 5インチ | 1本約1.7万円〜 | コスパと音質の両立 |
| Kali Audio LP-6 V2 | 6.5インチ | 1本約1.7万円〜 | 机が壁際で低音が気になる人 |
| YAMAHA HS5 | 5インチ | 1本約2.5万円〜 | どこでも通用する定番が欲しい |
| KRK ROKIT 5 G5 | 5インチ | 1本約2万円〜 | 低音をしっかり感じたい |
| IK iLoud Micro Monitor | 3インチ | ペア約3万円前後 | 狭い部屋・IK製品ユーザー |
| ADAM Audio T5V | 5インチ | 1本約2万円台〜 | ワンランク上を長く使いたい |
価格は2026年6月時点の実売の目安です。為替や在庫で変動するため、最新価格は各販売ページでご確認ください。
①EDIFIER ED-MR4|筆者が長年使っている1ペア
まず最初に紹介するのが、僕がずっと愛用しているEDIFIER ED-MR4です。
4インチのコンパクトサイズで、最初からペア(2本)で届きます。
価格はペアで約1.3〜1.6万円。1万円台でモニターの世界に入れる1台です。
このクラスにしては音がフラット寄りで、少し暖かみのあるバランス。
低音が滲まず、高音もキンキンしすぎないので、長時間でも聴き疲れしにくいです。
ドイツの音響測定メーカーKlippel社の協力でチューニングされた、という変わった経歴も持っています。
ED-MR4のここが良い
1万円台で買える/TRSバランス入力に対応/モニターモードとスピーカーモードを切り替え可能/フロントにヘッドホン出力
個人的に大きいのが、この価格でTRSバランス入力を備えていること。
僕はTascamのオーディオインターフェイスとTRSでつないでいますが、ノイズに強く安定しています。
音楽鑑賞向けの「スピーカーモード」も付いているので、制作以外でも気軽に使えます。
一方で、注意点もあります。
Bluetoothと光デジタル入力には非対応です。スマホから無線で飛ばしたい人は、別モデルを検討してください。
②PreSonus Eris E3.5|ED-MR4と並ぶ入門の鉄板
「モニタースピーカーを試してみたい」という人の入門の鉄板です。
3.5インチのコンパクトサイズで、最初からペア(2本)で届きます。
RCAとTRSの両方に対応し、接続で迷いにくいのも安心。
Bluetooth対応の「E3.5 BT」もあり、音楽鑑賞にも使えます。
③JBL 305P MkII|コスパと音質のバランス最強
5インチで価格もこなれた、コスパの定番モデルです。
フラットで素直な音で、入門〜中級まで長く使えます。
単品売りなので、ステレオで使うなら2本そろえましょう。
④Kali Audio LP-6 V2|机が壁際の人に
6.5インチの大きめウーファーながら、価格は控えめ。
壁際に置いたときの低音を補正するスイッチがあるのが特徴です。
「デスクが壁にくっついている」という宅録環境に強い1台。
⑤YAMAHA HS5|迷ったらこの「リファレンス」
白いコーンでおなじみ、宅録〜プロまで定番の1台。
かつて多くのスタジオで使われたNS-10の系譜を受け継ぐモデルです。
味付けの少ない素直な音で、「どこでも通用するミックス」を作りやすい。
ルームコントロールとハイトリムで、部屋に合わせた微調整もできます。
HS5は1本売りです。ステレオで使うなら2本ぶんの予算を見ておきましょう。
⑥KRK ROKIT 5 G5|低音をしっかり感じたい人に
黒×黄色のデザインで知られる人気モデルです。
低音が前に出るキャラクターで、ビート感を確認しやすいのが持ち味。
ドラム打ち込みやベースを多く扱う人と相性が良い1台です。
⑦IK iLoud Micro Monitor|狭い部屋の最適解
超小型ながら、正確な音で評価の高いモデルです。
最初からペアで、デスクの上にすっきり置けます。
「8畳未満の狭い部屋では、これが最適解」と評されることも多い1台。
⑧ADAM Audio T5V|ワンランク上を長く使いたい人に
高域がクリアで、長時間の作業でも疲れにくいモデルです。
エントリーより少し上の予算で、「買い替えずに長く使える」1台。
本格的にミックスを詰めたい人のステップアップに向いています。
背面ポート&奥行きが長めなので、設置スペースは事前に確認しておくと安心です。
結局どれを選べばいい?タイプ別のおすすめ
迷ったときの指針をまとめます。
タイプ別の結論
最初の1ペア・筆者愛用 → EDIFIER ED-MR4/さらに安く → Eris E3.5/コスパ重視 → JBL 305P MkII/迷ったら定番 → YAMAHA HS5/狭い部屋 → iLoud Micro Monitor/長く使う1台 → ADAM T5V
モニタースピーカーを活かす設置・セッティングのコツ
高いスピーカーを買っても、置き方を間違えると性能が出ません。
逆に、安いモデルでも設置を整えるだけで音は見違えます。
- 左右のスピーカーと自分の耳で「正三角形」を作る
- ツイーター(高音ユニット)を耳の高さに合わせる
- 壁から少し離して、低音の膨らみを抑える
- インシュレーターで机への振動を逃がす
ヘッドホンとの使い分けは?
結論から言うと、両方あるのが理想です。
| 得意なこと | |
| スピーカー | 定位・空気感・全体のバランス確認 |
| ヘッドホン | 細かいノイズ・小さな粗の発見 |
スピーカーで大枠を整え、ヘッドホンで細部を詰める。
この往復で、ミックスの精度が上がっていきます。
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よくある質問
まとめ:宅録の「音の基準」を手に入れよう
モニタースピーカーは、宅録の「音の基準」を作る機材です。
基準ができると、ギターの録り音もミックスも一気に判断しやすくなります。
- 最初の1ペア・筆者愛用 → EDIFIER ED-MR4
- さらに安く・コンパクト → PreSonus Eris E3.5
- コスパと音質の両立 → JBL 305P MkII
- 迷ったら定番 → YAMAHA HS5
- 狭い部屋・IK派 → IK iLoud Micro Monitor
- 長く使う1台 → ADAM Audio T5V
スピーカー選びの前後で読んでおきたい記事もまとめておきます。